ICTSC2026 一次予選 問題解説: 問11
問11
BIND 9を使用したDNSサーバにおいて、example.com ゾーンを管理している。
example.com 宛てのメールの配送先を mail.example.com に設定したい。
ゾーンファイルに追加する設定として、正しいものを次からすべて選べ。
選択肢(複数選択)
@ IN A 10 mail.example.com.mail IN MX 10 example.com.@ IN MX 10 mail@ IN MX 10 mail.example.com@ IN MX 10 192.168.1.20mail IN A example.com.
正解
3
解説
MXレコードは、メールの配送先となるメールサーバを指定するためのレコードである。
基本的な書式は以下のとおりである。
<名前> IN MX <優先度> <メールサーバ名>
今回、example.com 宛てのメールを mail.example.com に配送したいため、
@ IN MX 10 mail
と設定する。
@ はゾーン自身である example.com. を表し、mail は相対名のため mail.example.com. として解釈される。
そのため、正解は3となる。
以下が各選択の解説である。
- 不正解:Aレコードは、ホスト名とIPv4アドレスを対応付けるためのレコードなので不正解。また、AレコードにはMXレコードのような優先度 10 は指定しない。
- 不正解:この設定では、mail.example.com 宛てのメール配送先を example.com. に指定することになり、目的と逆になる。
- 正解:mail は相対名であり、example.com ゾーンでは mail.example.com. として解釈される。そのため、example.com のメール配送先として mail.example.com を指定できる。
- 不正解:mail.example.com の末尾に . がないので相対名になる。そのため、ゾーン名が追加され、mail.example.com.example.com. として扱われる。なので不正解。
- 不正解:MXレコードの配送先には、IPアドレスではなくメールサーバのホスト名を指定する。
- 不正解:Aレコードの値にはIPv4アドレスを指定する必要がある。example.com. のようなホスト名は指定できない。