ICTSC2026 一次予選 問題解説: 問28
問28
OSPFでは、ルータを一意に識別するためにRouter‑IDが設定されます。
OSPFの設定でrouter-id <router-id>が明示的に設定されていない場合、ルータは自動的に選出しますが、
その時に次のインタフェースとIPアドレスの組み合わせの中で、最も優先度が低いものはどれでしょうか?
NW機器のOSは、Cisco IOS系、VyOSとします。
選択肢(択一選択)
- lo0 : 10.0.0.250
- lo1 : 192.168.100.1
- Gig0/0 : 172.16.1.218
- Gig0/1 : 172.254.100.5
正解
3
解説
OSPFにおける Router-ID の自動選出ルールと、IPアドレスの大きさ比較を整理して考える問題です。
Cisco IOS系、VyOSが動作しているネットワーク機器では、OSPF Router-ID の自動選出優先順位は下記の通りです。
- 手動設定(router-id コマンドで明示的に指定された値)※最優先
- Loopback(論理)インタフェースの中で最も大きいIPアドレス
- Up状態の物理インタフェースの中で最も大きいIPアドレス
この自動選出優先順位通りに選択肢を当てはめると、
まず、「Loopback インタフェース」は「物理インタフェース」よりも優先されるため、
選択肢 1,2のLoopbackグループ > 選択肢 3, 4の物理インタフェースグループという順番になります。
次に、各グループ内でIPアドレスの大きさを比較すると、
Loopbackグループ(選択肢 1, 2)
選択肢1(10.0.0.250) < 選択肢2(192.168.100.1)
物理インタフェースグループ(選択肢 3, 4)
選択肢3(172.16.1.218) < 選択肢4(172.254.100.5)
そのため、自動選出優先順位は下記の通りになります。
Loopbackグループ(選択肢 1, 2)
lo1 : 192.168.100.1 → Loopbackの中でIPアドレスが最大(全体で優先度 1位・Router-IDに選出)
lo0 : 10.0.0.250 → Loopbackの中でIPアドレスが小さい(全体で優先度 2位)
物理インタフェースグループ(選択肢 3, 4)
Gig0/1 : 172.254.100.5 → 物理の中でIPアドレスが最大(全体で優先度 3位)
Gig0/0 : 172.16.1.218 → 物理の中でIPアドレスが小さい(全体で優先度 4位=最も低い)
よって、3. Gig0/0 : 172.16.1.218 が答えとなります。