ICTSC2026 一次予選 問題解説: 問45
問45
フルサービスリゾルバが、キャッシュに情報がない状態で www.example.com のAAAAレコードを反復問い合わせする。QNAME minimisationを行う場合の動作として正しいものはどれか。
選択肢(択一選択)
- すべての権威DNSサーバへ
www.example.comを問い合わせる - 委任をたどる途中では、必要な部分だけをQNAMEとして問い合わせる
- QNAMEをハッシュ化してから権威DNSサーバへ問い合わせる
- 権威DNSサーバとの通信を必ずTLSで暗号化する
正解
2
解説
QNAME minimisationは、名前解決の途中で問い合わせる権威DNSサーバに対し、元のQNAME全体を必要以上に送信しないための仕組みです。問い合わせ先が元のQNAMEに対する権威を持つと分かっていない段階では、次の委任先を特定するために必要な部分だけをQNAMEとして送信します。
例えば、キャッシュがない状態でwww.example.comを名前解決する場合、概念的には次のようにQNAMEを段階的に増やしながら委任をたどります。
- ルートサーバには
com comの権威DNSサーバにはexample.comexample.comの権威DNSサーバにはwww.example.com
なお、委任をたどる途中のQTYPEは、元の問い合わせのAAAAとは独立に選択されます。
これにより、ルートサーバやcomの権威DNSサーバへwww.example.comという完全なQNAMEを開示せずに名前解決できます。したがって、正解は 2 です。詳細なアルゴリズムと例はRFC 9156で定義されています。
選択肢1はQNAME minimisationを行わない従来の問い合わせ方法です。QNAMEのハッシュ化や、権威DNSサーバとの通信を必ずTLSで暗号化することは、QNAME minimisationの動作には含まれません。