ICTSC2026 一次予選 問題解説: 問46
問46
HTTPSレコードのipv4hintパラメーターについて、正しい記述はどれか。
選択肢(択一選択)
- Aレコードより優先される正式なIPv4アドレスである
- DNSSECで署名されていない場合は必ず無視する
- 接続開始に利用できるヒントだが、Aレコードが利用可能なら原則としてそちらを使用する
- IPv6-only端末はipv4hintを使用してはならない
正解
3
解説
ipv4hintは、HTTPSレコードの接続先候補となるIPv4アドレスをクライアントへ伝えるためのパラメーターです。その名前のとおり、ここに格納されるアドレスは接続開始を高速化するための「ヒント」であり、Aレコードによる名前解決結果を置き換えるものではありません。
RFC 9460の7.3章では、TargetNameのAおよびAAAAレコードがローカルで利用可能な場合、クライアントはipv4hintやipv6hintを無視することが推奨されています。利用可能でない場合は、クライアントはヒントのアドレスで接続を開始できますが、TargetNameのAレコードやAAAAレコードを問い合わせ、その応答で得たアドレスを以後の接続に使用することが推奨されています。
したがって、正解は 3 です。
選択肢1のようにAレコードより優先される情報ではなく、DNSSECで署名されていなければ必ず無視するという規定もありません。また、IPv6-only端末での使用が一律に禁止されているわけではなく、RFC 9460ではNAT64環境のクライアントがipv4hintからIPv6アドレスを合成する方法も示されています。